Murga

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「グロースハッカー」を読んだので1200文字程度でまとめる

2013〜2015年頃に流行った「グロースハック」「グロースハッカー」を解説した書籍、「グロースハッカー 第2版」を読んだ。

グロースハッカー 第2版

グロースハッカー 第2版

この書籍はその冒頭で明言しているとおり、技術的な手法にフォーカスするのではなく、「グロースハックのためのマインドセット (心構え)」を書いている。ページ数も全190ページ、そのうち本文は100ページちょっとと軽く、平易な文章なので読みやすい。残念ながら内容としても薄めで、1度書いてあることを理解したら繰り返し開きたくなる本ではないので、読み捨てで充分。というかこれから書く感想の中でまとめちゃおうかと思うので、未読の人はわざわざ買わなくても良いかも。


まず「グロースハッカー」とは何かというと、短期間・低コストで製品のユーザを増やす「成長請負人」のこと。「グロースハック」とは、彼らが行う、従来のマーケティングの手法に囚われないマーケティング手法を指す。

本書で「従来のマーケティング」としているのは、ある製品が出来上がっている状態で、マーケターはその製品には手を入れず、テレビや雑誌等に広告を大量に打ったりして購買を促す手法だ。

一方、グロースハッカーが採用する手法は、まず製品に機能を追加したりして、その変更がユーザに受け入れられているか A/B テストなどの手法を用いて計測する。こうして製品自体の質をどんどん上げていき、その上でコストをかけない方法でクチコミを促していく、というものだ。

書籍の中で挙げられている例でいうと、「Hotmail はメールの末尾に『Hotmail でメールアドレスを作ろう』という文言を入れることで、既存の利用者をクチコミの発信者にした」とか、「Dropbox は当初招待制とすることで『特別感』を演出し、そのあと友達を招待することで容量増加するサービスを打ち出して爆発的にヒットした」とか。いずれも「宣伝費用」は大してかけておらず、製品自体を魅力的なモノにする改良と、ちょっとした工夫で製品をバズらせている。

従来のマーケティングは、既に作られた製品ありきで、それを買わせようと工夫する、というモノだったが、グロースハックの場合は手法が違う。先に「Product Market Fit (PMF)」、その市場の需要に合致した製品かどうかを「繰り返し」「計測」して分析・検証し、市場に沿うように改良していく。これがグロースハックというものだ。という話。


あとはいくつかの会社でのグロースハックの事例が語られているが、Gmail・Dropbox・AirBnb あたりの事例はネットで調べれば分かる。巻末に日本向けに CookPad の A/B テストの事例が書かれていたりするが、「なるほどこんな風にやっているんだな」という程度。そっくりそのままコレを自分のプロダクトに適用しても、上手くいくかは分からない。

結局は「よくよく分析して、バカみたいに広告費かけないで売る方法を探そうぜ」っていう話で終わる。筆者自体がグロースハッカーの経験が薄く、「従来のマーケター目線」で「これまでの常識にとらわれない手法スゲー」って言ってるだけなので、こんなもん。

流行ってた割に、この書籍から得られる情報は少なかったな、というのが感想。全くマーケティングのこと知らない人はこの本から入ってなんかやる気になっても良いかもしれないけど、実践的なテクニックを知りたいとかいう人は別に読まなくて良いかも。